アイスティーを作ったことがあると気がつくのですが、冷たくしても濁らない紅茶があるって知っていましたか?
アイスティーでも濁らないマレーシアの紅茶
紅茶は放っておくと濁ってしまう特性があります。
クリームダウンと言って、タンニンとカフェインが結合すると分子が大きくなります。
温度が下がるにつれて分子が大きくなるので、光を屈折させて白く濁って見えるようになるのです。
そのタンニンが少ないのでは、と言われているのが東南アジア一帯の紅茶です。
マレーシアの2つの有名な紅茶農園
ボルネオ島側のサバ州と、メインランドの中間あたりにあるキャメロンハイランドです。
どちらも紅茶栽培に適した高地です。
タイプはアッサム種らしく、とても濃いためミルクティーにも最適です。
通常のお茶を飲む量で茶葉をポットに入れると、すごく濃いお茶ができてしまうくらいです。
このBOH teaはスーパーにも売っていますので、自由に行動できるのなら、空港や土産物屋よりも安く買えますのでおすすめします。
さらにBOH TEA農園は見学もでき、ショップにカフェもありますので楽しいと思います。
缶入りは、季節限定商品で見つけたら迷わず買ってください。国内でも売り切れごめんです。
さて、お次は緑色の袋のサバティー。
鯖カレーの仲間、鯖風味ではありません。
ボルネオ島にあるサバ州というこれまた高地で霧の濃い,紅茶に適した地域がありBOH TEAに劣らない濃いお茶です。
こちらは日本の紅茶専門店で入手できる場合もありますが、やはり農園100%生産のため稀少です。
左の危険マークのようなイラストの紅茶はインドネシア産で番外編。
これまた驚くべき旨さとジャスミンの香りが強い、フレーバーティーを超えた紅茶です。
フレーバーティーは合成っぽい香りがするので好きではありませんが、正真正銘お花が入っています。
これは、インドネシア料理を営むお店で出している紅茶で、インドネシア人のシェフが里帰りした後なら茶葉が余分にあるので買わせてもらっています。
これもやはり、地元ならではの茶葉で現地でないと買えません。
美味しいのに知られていないのは?
紅茶と言うと,インドやスリランカ、ジャワ産が有名です。
ところで、マレーシアにこんなに素晴らしいお茶があるにもかかわらず知られていない理由はなぜでしょうか。
その昔、イギリス領だったマレーシアには言語をはじめ、様々なイギリス文化が根付いています。
紅茶もそのひとつで、避暑地でもあるキャメロンハイランドの1日の寒暖の差が大きい高地、朝の霧が濃い環境に、スコットランド人が目をつけて紅茶農園を作ったのがBOH TEAのはじまりです。
これだけの良質な紅茶が世界に出回らないのは、「この農園で作った茶葉のみ」で商品化していることが大きな理由のようです。
通常、トワイニングなど有名なメーカーは商社であって、各地から同じ種類と等級のものを集め、複数の農園の茶葉で厳選した商品を作ります。
そのため、大量生産が可能になり世界に出回ることができるようです。
つまり、こちらは100%BOH TEA 農園のお茶ということになります。
このクオリティの高さと言ったら紅茶ファンなら、一度飲んだら虜になること間違いなしです。
マレーシアに行くことがあったら、ぜひ探してみてください。
まとめ
世界には流通していないからこそ美味しい物がたくさんあるんでしょうね。
旅の楽しみはローカルの文化に触れること、これが一番です。
マレーシアへ行くなら最高のお土産と思うこちらの紅茶。
10P入りなら60円くらい。
茶葉で買うと100gで150円,250gでも300円しないと思います。
こんなに安く、高品質の紅茶はなかなかお目にかかれませんので、お土産にはぜひお買い求めいただきたいものです。