赤いナツメグジュース?
「赤い」も「ナツメグジュース」も意味不明。
初めてお目にかかった時はそう思いました。
それがこちらの「赤いナツメグジュース」です。
たまたま入ったこのカフェでメニューを見ると、聞き慣れないNutmeg Juice。
知らないものは飛び付くにかぎります。
「コレはスパイスのジュース?」と聞くと
「いや、ジュースだ」と言う。
うん、それはわかっている、Juiceと書いてあるんですから。
マレー系のお兄さんが言うには、ジュースは果肉で作り、スパイスはタネから作るのだそうです。
だから「スパイスではない、ジュースだよ」と答えてくれたのです。
マレーシアのペナン島はナツメグが特産物で、コレから作ったジュースがとてもおいしいのです。
でも、ナツメグと言うとハンバーグに入れるスパイスですから想像がつかないですよね。
さて、未開のこの味。。。
どんな味だと思いますか?
一口ずずっと含むと一目惚れ、いえ一口惚れをしてしまいました。
確かにナツメグの香りと味がするんです。
そうなんです、まぎれもないハンバーグのあの香りです。ええっ???
口と鼻、そして五感に広がるスパイシーで甘美なのどごし。
ハンバーグ味のジュース???と思っている方に、もう少しわかりやすく説明いたします。
「炭酸のないコカコーラである」
これが一番近い表現です。
「え?不味いじゃん。」
苦手な人は絶対ダメ、スパイス好きなら絶対ハマる。
コーラよりも強いナツメグのスパイシーな爽やかさと香りと甘さに魅了される、と言えばいいでしょうか。
マサラチャイやジンジャーブレッド、アップルパイのシナモン、濃厚なチョコレートケーキに黒コショウなどスパイスが入っているからこそ、甘みが引き立つ、美味しい組み合わせが世界にはたくさんあります。
まさにその世界の甘美な飲み物と言えると思います。
そして、一気に飲んでしまいたいけれど、もったいなくて飲めないジレンマ。
マレーシアでジュースはローカルなら2~3MR(100円以下)という相場からすると、このカフェの10MR(300円近い)という破格なこのセレブな飲み物ゆえ、一気飲みは禁物です。
飲めるのはEdelweiss Cafe
このナツメグジュースが飲めるのは、世界遺産ペナン島ジョージタウンはアルメニアン通りにあるEdelweiss Cafeです。
趣ある築150年にもなる民家をそのままカフェにしたのはスイス人のオーナー夫妻、店先のスイス国旗が目印です。
奥の深い細長い作りはマレーシアで成功した中華系移民の典型的な建築物です。
内装や調度品を眺めるだけでも価値があると思います。
場所はこちら。
赤と白のナツメグジュース
さて、ここのジュースに一目惚れした後、Nutmeg Juiceの文字をみつけるたびに、あちこちで飲んでいましたが、出てくるのは白い爽やかなジュースばかりです。
白いほうはというと、果物らしい味と爽やかさの同じものとは思えない、梅ジュースっぽい感じです。
なかなかこの茶っこいほうに当たりません。
なんでもこのナツメグジュースは2種類あるようです。
茶っこいハンバーグ味、いやいやスパイシーなほうは果肉を砂糖でじっくりゆっくり煮込んだシロップから作ります。
何度も飲んださわやかな白いほうは生の果肉で作るそうです。
この2つはその特徴的な色から、一般的に赤と白と呼ばれています。
まとめ
赤いナツメグジュース、なかなかお目にかかれなくて恋い焦がれてしまうのですが、皆さんはどちらを飲んでみたいですか?
ペナン島へ行ったらぜひトライしてほしい味の一つです。
こちらのナツメグジュースは、ペナン島の西側にあるナツメグファームというところに濃縮タイプを売っていますので、後日、ナツメグファームも取材してきますのでご期待ください。