宝石のような色とりどりのお菓子たち。
見ているだけでも心ウキウキしていまうこのお菓子たちの正体はなんでしょうか。
色はすごいし、ちょっとなーと思いながらも惹かれてしまいませんか?
可愛い響きのニョニャの意味
その昔、ゴムやピューターの生産のため、近隣諸国からマレーシアに入植した男性がたくさんいました。
その中にはマレーシアに落ち着き、現地の女性と結婚する男性がおり、生まれた子供たちのことを、そこで生まれたという意味の「プラナカン」とよびます。
中でも中国系とマレー系の子供たちは、男の子をババ、女の子がニョニャと呼ばれています。
そして、その食生活はというと、食材は中国から、味付けや調理法はマレー方式という組み合わせで発達してきたようです。
クエとは
インドネシア語でkue、シンガポールでkueh、マレーシアではkuih。
クエはもち米から作られるお菓子を中心として、ブルネイ、 インドネシア、マレーシア、 シンガポールでは甘いものや風味のよいものを指すために広く使われているようです。
また、ベトナムや、タイでも似たような、というより同じ?と思うような餅菓子類カノムを食べることができます。
そう体系化してしまうと、韓国にもほんのり甘い餅菓子があるので、もち米文化のあるところに広く存在するのではないかと思います。
東アジアの米文化が移民とともに広がったと言える気がします。
鮮やかな色の正体
この色は緑と青に関しては植物由来の染め方があるんです。
まず青の正体は、こちらのお花、バタフライピーと呼ばれる真っ青な花びらは、お湯に入れるとすぐに色が滲み出てきます。
近頃都内では、このお茶を使った台湾系のティー・スタンドが増えてきたのでご存知の方もいらっしゃるかもしれません。
タイでは、道端でこのお茶をボトルに入れて売っています。
体を冷やす作用があるので、暑い時にはぴったりです。
そして緑はこちらです。
パンダンリーフと言って、香りはバニラのような甘い香りで、葉はミキサーにかけて絞るときれいな緑色の汁が取れるのでこれで着色します。
青汁のような青臭さと不味さがないので不思議です。
タイやカンボジアでは、ほんのり甘い香りで優しい味のパンダンのお茶がありますので、ホテルのウェルカムドリンクなどでもいただくことがあります。
また、乾燥させた葉は、かごやバッグなどを編んだりするので見かけたことがあるかもしれませんね。
まとめ
そんなカラフルな南国のお菓子たちですが、近頃ではお手軽に着色料も使われています。
妙に濃い青や緑で鮮やかな場合は、残念ながら天然の味と色を楽しむことはできませんが、天然の色をいろいろなところで探して食べるのも楽しいですね。