今日はチンチャウ-cincau-をご紹介します。
コーヒーゼリーに似た真っ黒い漢方ゼリー、このドリンクもやはり中華系のものですので、違う名前で聞くと思い出す方もいるのではないでしょうか。
台湾では仙草ゼリー、タイではチャオクアイ、そしてマレーシアではチンチャウと呼ばれています。
黒いゼリー、チンチャウの正体と効用
このゼリーの正体は中国語で仙草(シエンツァオ xiāncǎo)といい、亜熱帯で日当たり・水はけがよく、気温20-25℃以上の場所でよく生育する植物です。
また生薬としても効果があり、煎じて飲むと暑気あたり、喉の渇き、熱毒に効用があると言われているようです。
この葉を煮詰めて濾すと、デンプンとペクチンが滲み出てくるので、冷ますだけでゼリーになります。
乾燥させた葉を使うと黒くなり、生のままから煮出すと緑になります。
このチンチャウを作ってみたいと思う方は、タイ料理や中華料理の食材屋さんへ行くと、粉末のゼリーの素や缶詰で売っているので日本でも手に入ります。
バリエーション豊富な食べ方
食べ方はたくさんのバリエーションがあり、漢方薬ほどではありませんが苦味があるのでシロップや蜂蜜をかけてデザートとしていただくのが基本となっています。
香港には亀ゼリーがありますが似たような感じのお味です。
マンゴーなどの果物と合わせたり、細長く細かく切って豆乳やココナツミルク、かき氷などに入れていただきます。
マレーシアでは、かき氷のアイスカチャンや緑のにゅるにゅるチェンドルに入っていることもあります。
ベトナムではチェーの中にも入っていますね。
参考までに、こちらはタイのオートーコー市場のチャオクアイ。
麺状の長いのも角切りもチャオクアイです。
この時は、練乳がけのかき氷にハトムギや白木耳、クワイをゼリーで固めたタプティムクローブを入れてもらいました。
おうちでできるチンチャウ活用
仙草ゼリーは、暑気あたりに効くということなので、土用の入りに食べると一夏中アセモができないと言われるらしいので、夏になると筆者も愛用しています。
食べ方は、無調整豆乳に砂糖漬けにした生姜とそのシロップ、チンチャウの細く切ったものを入れて出来上がり。
砂糖漬けの生姜は簡単です。
生姜を薄切りかみじん切りにして、たくさんの砂糖をふりかけて放っておきます。
すると汁っぽくなるので少し水を足してとろみがつくまでゆっくり煮詰めてください。
ジャムを作るような感じですね。
まとめ
今度の夏からはうなぎと仙草ゼリーで夏を乗り越えてみるのもいいかもしれません。
筆者は単純なので、食べるとなんとなく涼しい気がするプラセボ効果は抜群です。